2023年 春期 ネットワークスペシャリスト 午前 問4

ネットワークで利用されるアルゴリズムのうち、TCPの輻輳(ふくそう)制御アルゴリズムに該当するものはどれか。

 ア  BBR(Bottleneck Bandwidth and Round-trip propagation time)
 イ  HMAC(Hash Based Message Authentication Code)
 ウ  RSA(Rivest?Shamir?Adleman cryptosystem)
 エ  SPF(Shortest Path First)


答え ア


解説

 ア  BBR(Bottleneck Bandwidth and Round-trip propagation time)は、TCPで使用している輻輳制御アルゴリズムです。(〇)
BBRは2016年に公開された比較的新しい技術なので、TCPプロトコルスタック(ソフトウェア)の全てで採用されてはいません。(従来の手法で輻輳制御(Loss-based、Delay-based)を行っていることも多いです。)
 イ  HMAC(Hash Based Message Authentication Code)は、公開鍵、秘密鍵、ハッシュを組み合わせたメッセージ認証の暗号化技術です。(×)
 ウ  RSA(Rivest?Shamir?Adleman cryptosystem)は、素因数分解の計算の困難さを利用した公開鍵暗号方式のアルゴリズムです。(×)
 エ  SPF(Shortest Path First)は、ルータで利用される経路選択アルゴリズムです。(×)


キーワード
・輻輳

キーワードの解説
  • 輻輳(ふくそう)
    物が1か所に集中し混雑する様態のことで、通信分野ではネットワーク上で多量のトラフィックが発生し、通常の送受信が困難な状態のことです。

もっと、「輻輳」について調べてみよう。

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