2023年 春期 ネットワークスペシャリスト 午前 問11

IPネットワークにおいてIEEE 802.1Qで使用されるVLANタグは図のイーサネットフレームのどの位置に挿入されるか。

 ア  @  イ  A  ウ  B  エ  C


答え イ


解説
VLANには大きく分けるとポートVLANとタグVLANがあります。
ポートVLANは、PCやサーバを接続するネットワークスイッチのポートにVLAN IDを設定し、そのポートでの通信を全て設定したVLAN IDで行うとするものです。(このときのネットワークスイッチのポートをアクセスポートと呼ぶ。)
タグVLANは、通信するEthernetフレームにVLAN IDの情報を含むタグ(VLANタグ)を挿入し、タグの内容からどのVLANの通信データかを区別する方法でネットワークスイッチ間で使用します。(このときのネットワークスイッチのポートをトランクポートと呼ぶ。)
タグVLANでタグを挿入する場所は、IEEE 802.1QではEthernetヘッダーの送信元MACアドレスとタイプの間(A)になります。
 

タグVLANの規格にはIEEE 802.1Qの他にISL(Inter Switch Link、Cisco社独自)があり、タグはEthernetフレームの先頭(@) に追加されます。


キーワード
・タグVLAN

キーワードの解説
  • タグVLAN
    スイッチングハブでVLAN(Virtual LAN)を構築する方法で、スイッチングハブが処理をするMACフレームにVLAN番号のタグ情報を追加して、フレームごとにVLANを区別します。
    タグVLANを使用すると複数のスイッチングハブをまたいだVLANが構築できます。

もっと、「タグVLAN」について調べてみよう。

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