2023年 春期 ネットワークスペシャリスト 午前 問20

スパムメール対策として、TCPポート番号25への通信に対してISPが実施するOP25Bの例はどれか。

 ア  ISP管理外のネットワークからの通信のうち、スパムメールのシグネチャに合致するものを遮断する。
 イ  ISP管理下の動的IPアドレスからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
 ウ  メールの送信元のメールサーバについてDNSの逆引きができない場合、そのメールサーバからの通信を遮断する。
 エ  メール不正中継の(ぜい)弱性をもつメールサーバからの通信を遮断する。


答え イ


解説
通常、ISP管理下のコンピュータがメール送受信を行う場合、ISP管理下にあるメールサーバ利用して行われます。悪意のあるスパムメール(迷惑メール)の送信者は送信元を偽装するためISP管理下のメールサーバを使うことはせず、ISP管理外のセキュリティ対策の弱いメールサーバに対し直接メール送信を行います。
このときの送信データはメール送信プロトコルのSMTPを使用するため、宛先TCPポート番号は25になるため、ISPはスパムメール対策としてISP管理下の動的IPアドレスからISP管理外のネットワークへの宛先TCPポート番号25の直接の通信を遮断する(イ)OP25Bを実施します。


キーワード
・OP25B

キーワードの解説
  • OP25B(Outbound Port 25 Blocking)
    ISPが管理しているネットワークからISP管理外へのあて先TCPポート番号が25(SMTP)の送信を遮断することで、スパムメールの拡散を防止する方法です。

もっと、「OP25B」について調べてみよう。

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