システムやソフトウェアの品質に関する主張の正当性を裏付ける文書である“アシュアランスケース”を導入する目的として、適切なものはどれか。
ア |
システムの構成品目の故障モードに着目してシステムの信頼性を定性的に分析することによって、故障の原因及び影響を明らかにする。 |
イ |
システムやソフトウェアに関する主張と証拠を示して論理的に説明することによって、目標の品質を達成できることを示す。 |
ウ |
システムやソフトウェアの振舞いに対してガイドワードを用いて分析することによって、システムやソフトウェアが意図する振舞いから逸脱するケースを明らかにする。 |
エ |
障害とその中間的な原因から根源的な原因までの全てをゲートで関連付けた樹形図で表すことによって、原因又は原因の組合せを明らかにする。 |
答え イ
【解説】
ア |
システムの構成品目の故障モードに着目してシステムの信頼性を定性的に分析することによって、故障の原因及び影響を明らかにするのは、FMEA(Failure Mode and Effects Analysis、故障モード・影響解析)です。(×) |
イ |
システムやソフトウェアに関する主張と証拠を示して論理的に説明することによって、目標の品質を達成できることを示すのは、アシュアランスケースです。(〇) |
ウ |
システムやソフトウェアの振舞いに対してガイドワードを用いて分析することによって、システムやソフトウェアが意図する振舞いから逸脱するケースを明らかにするのは、HAZOP(Hazard and Operability Study)です。(×) |
エ |
障害とその中間的な原因から根源的な原因までの全てをゲート(論理を表すす図記号)で関連付けた樹形図で表すことによって、原因又は原因の組合せを明らかにするのは、FTA(Fault Tree Analysis、故障の木解析)です。(×) |
【キーワード】
・アシュアランスケース
【キーワードの解説】
- アシュアランスケース(assurance cases)
テスト結果や検証結果をエビデンスとしてそれらを根拠にシステムの安全性を議論し、システム認証者や利用者などに保証する
、あるいは確信させる(assure)ための資料(文書)です。
もっと、「アシュアランスケース」について調べてみよう。
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