2023年 春期 システムアーキテクト 午前 問21

CPU内部の命令取り用バスとデータアクセス用バスを分離するハーバードアーキテクチャを用いる目的として、適切なものはどれか。

 ア  CPU以外のバスマスターを使用可能にする。
 イ  バスの信号本数を減らす
 ウ  プログラムの実行時間を短縮する
 エ  メモリの内容を保護する。


答え ウ


解説
ハーバードアーキテクチャでは命令取り用バスとデータアクセス用バスが異なるので、CPUはそれぞれのバスに対し同時にアクセス(読取り・書込み)を行うことができる。 対して同一バス上に命令用メモリとデータメモリがあるノイマン型アーキテクチャでは順番にメモリアクセスを行うため、結果としてハーバードアーキテクチャのCPUではプログラムの実行時間を短縮する(ウ)ことが期待できる。


キーワード
・ハーバードアーキテクチャ

キーワードの解説
  • ハーバードアーキテクチャ(Harvard architecture)
    命令用メモリとデータメモリを別々に持ち異なるバスに接続している構成のCPUです。 命令用メモリとデータメモリを同一バスに接続しているノイマン型アーキテクチャとの対比の意味で使われます。
    IBM社が1944年にハーバード大学に納めたHarvard Mark Iで使われていた構成から命名されました。

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