ゲーム理論における“ナッシュ均衡”の説明はどれか。
ア |
一部のプレイヤーの受け取りが、そのまま残りのプレイヤーの支払いとなるような、各プレイヤーの利得(正負の支払い)の総和がゼロとなる状態 |
イ |
戦略を決定するにあたって、相手側の核戦略(行動)について、相手の結果が最大利得となる場合同士を比較して、その中で相手の利得を最小化する行動を選択している状態 |
ウ |
戦略を決定するにあたって、自身の核戦略(行動)について、自身の結果が最小利得となる場合同士を比較して、その中で自身の利得を最大化する行動を選択している状態 |
エ |
非協力でーむのモデルであり、相手の行動に対して最適な行動をとる行動原理の中で、どのプレイヤーも自分だけが戦略を変更しても利得を増やせない戦略の組合せ状態 |
答え エ
【解説】
ア |
一部のプレイヤーの受け取りが、そのまま残りのプレイヤーの支払いとなるような、各プレイヤーの利得(正負の支払い)の総和がゼロとなる状態は、ゼロサム(zero-sum)です。 |
イ |
戦略を決定するにあたって、相手側の核戦略(行動)について、相手の結果が最大利得となる場合同士を比較して、その中で相手の利得を最小化する行動を選択している状態は、マキシミン戦略(maximin strategy)です。(×) |
ウ |
戦略を決定するにあたって、自身の核戦略(行動)について、自身の結果が最小利得となる場合同士を比較して、その中で自身の利得を最大化する行動を選択している状態は、ミニマックス戦略(minimax strategy)です。(×) |
エ |
非協力でーむのモデルであり、相手の行動に対して最適な行動をとる行動原理の中で、どのプレイヤーも自分だけが戦略を変更しても利得を増やせない戦略の組合せ状態は、ナッシュ均衡です。(〇) |
【キーワード】
・ナッシュ均衡
【キーワードの解説】
- ナッシュ均衡
複数の参加者が互いに競うような場面において、どのプレーヤも自分の戦略を変更することによってより高い利得を得ることができない戦略の組み合わせのことです。
ナッシュ均衡になると、全てのプレーヤが戦略を変更することができないので、安定した状態になります。
もっと、「ナッシュ均衡」について調べてみよう。
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