フラッシュメモリを用いたSSD(Solid State Drive)はハードディスクの代わりとして期待されている記憶装置である。
このSSDを用いるときに留意すべき点はどれか。
ア |
書込み回数に上限がある。 |
イ |
書込みより読出しが遅い。 |
ウ |
振動や衝撃に弱い。 |
エ |
ファイルの断片化による性能悪化が著しい。 |
答え ア
【解説】
ア |
SSDで使用するフラッシュメモリには書込み回数に上限があります。
(ハードディスクにも書込み回数の上限はありますが、フラッシュメモリよりずっと多いです。) |
イ |
SSDで使用するフラッシュメモリは書込みより読出しが速いです。 |
ウ |
SSDで使用するフラッシュメモリはモーターなどの駆動部品が使われていないので振動や衝撃に強いです。 |
エ |
ファイルの断片化による読出しの性能悪化はSSD、ハードディスクのどちらでも起こります。 |
【キーワード】
・フラッシュメモリ
・SSD
【キーワードの解説】
- フラッシュメモリ(flash memory)
EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)の一種で、電源を切ってもデータが消えない不揮発性のメモリで、ブロック単位での消去ができる。
データは各ビットの値を1→0に書き変えることができる。
ただし、ビット単位での0→1の書き換えはできない。(書き換えはバイト、ワード単位で行う。)
ビットの値を1にする操作はフラッシュメモリの全部又は一部分(“セクタ”と呼ぶブロック単位)で行うことができ、1にする処理を消去と呼ぶ。
大容量化が容易なので、SDメモリやコンパクトフラッシュ、USBメモリなどで使用されている。
また、組込み系の機器(ハードディスクなどを持っていない機器:携帯電話、携帯音楽プレーヤ等)でプログラムやデータを格納する用途で使用されている。
なお、書き換え回数に制限があり、少ないものでは10回程度、多いものでは100万回程度である。
- SSD(Solid State Drive)
記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置のことです。
ハードディスクドライブと同じ接続インタフェース(ATAなど)で接続できるので、ハードディスクの代わりとして使用できます。
もっと、「フラッシュメモリ」について調べてみよう。
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