平成21年 春期 応用情報技術者 午前 問52

ある開発プロジェクトの見積工数は88人月である。
作業を開始した1月から5月末までは各月に10名を投入したが、5月末時点で40人月分の作業しか完了していない。
8月末までにこのプロジェクトを完了するためには、6月以降は最低何名の要員を追加する必要があるか。
ここで、6月以降のすべての要員の作業効率は、5月までの要員と同じであるものとする。

 ア  6  イ  10  ウ  16  エ  20


答え イ


解説
1月から5月末までの5ヶ月間で40人月の仕事で、各月の要員は10名なので、突き当りの仕事の量(率)は
 40人月÷(10人×5ヶ月)=0.8人月
である。
したがって、残りの仕事をするのに必要な実質の工数は
 (88人月-40人月)÷0.8人月=60人月
であり、これを6月から8月末の3か月なので必要な要員の数は
 60人月÷3ヶ月=20人
で、すでに10人の要員は確保できているので追加投入する人の数は
 20人-10人=10人
(イ)である。


キーワード
・人月

キーワードの解説
  • 人月
    1人の作業者が1ヶ月でできる作業の量のことで、この『人月』を単位として仕事の量やプロジェクトの大きさを表します。
    人月で仕事を計算するときの問題点は、作業者のスキルによって値が大きく異なることです。
    また、人月で計算して納期に間に合わないプロジェクトは見かけ上は人数を追加すればいいわけですが、実際には教育の時間や、要員が増えることによる間接工数や管理工数の増加により効率は悪化します。

もっと、「人月」について調べてみよう。

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