平成25年 春期 応用情報技術者 午前 問18

ページング方式の仮想記憶において、ページフォールト発生時のオーバヘッドによる1命令当たりの平均遅れ時間を求める式はどれか。

[記号の説明]
 t :1回当たりのページフォールト処理時間
 f :ページフォールト発生率
 m :1命令当たりの平均主記憶アクセス回数

 ア  t - f ×m  イ  t ×f ×m  ウ  t ×f ÷m  エ  t ÷f ÷m


答え イ


解説
ページフォールトは主記憶へのアクセスで発生し、その処理時間がt で、1命令当たりの平均主記憶回数がm なので、1つの命令でページフォールトが発生したときの遅れ時間はt ×m になります。
また、ページフォールト発生率がf なので、1命令当たりの平均遅れ時間はt ×f ×m (イ)になります。


キーワード
・ページフォールト

キーワードの解説
  • ページフォールト(page fault)
    ページングによる仮想記憶方式で、仮想メモリにアクセスしたときに物理メモリ(主記憶)が割り付けられていないことを意味します。
    ページフォールトが発生した場合は、磁気ディスク装置などから主記憶にデータを転送する処理(ページイン)が行われます。
    フォールト(fault)となっていますが、エラーではなくページング仮想記憶では普通に発生する現象です。
    ページフォールトが多発すると、磁気ディスクと主記憶間のデータ転送ばかりが行われシステムの性能が低下する、スラッシングという状態になります。

もっと、「ページフォールト」について調べてみよう。

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