平成29年 秋期 応用情報技術者 午前 問56

バックアップ処理には、フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。
差分バックアップ方式による運用に関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  障害からの復旧時に差分だけ処理すればよいので、フルバックアップ方式に比べて復旧時間が短い。
 イ  フルバックアップのデータで復元した後に、差分バクアップのデータを反映させて復旧する。
 ウ  フルバックアップ方式と交互に運用することはできない。
 エ  フルバックアップ方式に比べ、バックアップに要する時間が長い。


答え イ


解説

 ア  差分バックアップの場合、復旧にはフルバックアップのデータでデータ修復をした後、さらに差分バックアップのデータを加えるので、復旧処理の時間は長くなります。
 イ  差分バックアップの場合、復旧にはフルバックアップのデータでデータ復元をした後、さらに差分バックアップのデータを反映させます。
 ウ  差分バックアップを行う場合、フルバックアップを行った後差分バックアップを行い、またフルバックアップを行うという交互に運用します。
 エ  差分バックアップはフルバックアップしたときのデータとの変更箇所のみのバックアップになるので、バックアップ時間は短くなります。


キーワード
・バックアップ

キーワードの解説
  • バックアップ(backup)
    データの複製をあらかじめ用意しておいて、問題が起きたときにデータの復旧ができるように備えておくことです。
    オリジナルデータの完全な複製を作成するフルバックアップと、フルバックアップからの変更箇所のみの複製を作成する差分バックアップがあります。
    バックアップを行うときはデータの整合性を保つためシステムを停止する必要があり、時間のかかるフルバックアップと短時間ですむ差分バックアップを組み合わせた方法が使われることが多い。

もっと、「バックアップ」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ