IPv6のIPアドレスに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア |
IPv4に比べてアドレスフィールドが拡張されているので、ルータでの中継処理の遅延が増加する。 |
イ |
IPアドレスは10進数を用いる表記が推奨されている。 |
ウ |
上位96ビットを全て1としたアドレスはIPv4射影アドレスとして使用される。 |
エ |
ホストはルータからの情報によって自分のIPアドレスを自動設定できる。 |
答え エ
【解説】
ア |
IPv6にはIPv4ではあったIPヘッダー部のチャックサムがなくなったため、ルータでの中継処理の軽減が期待できます。 |
イ |
IPアドレスは16進数を用いる表記が推奨されています。 |
ウ |
IPv4射影アドレスは、80ビットの0、16ビットの1に続けてIPv4アドレスの形式になります。 |
エ |
IPv6ではホストはルータからの情報によって自分のIPアドレスを自動設定できます。 |
【キーワード】
・IP
【キーワードの解説】
- IP(Internet Protocol)
ISOが定めたネットワークの設計方針であるOSI基本参照モデルの第3層のネットワーク層に対応するプロトコル(通信規約)で、インターネットにおいて中心的な役割を持っている。
現在、主に利用されているIPはIPv4であるが、IPv4の問題の解決のためIPv6が作られ、利用が始まっている。
IPv4、IPv6のそれぞれのパケットのヘッダーは以下のようになっています。
- IPv4(Internet Protocol version 4)
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
バージョン |
ヘッダー長 |
サービス種別 |
全長 |
識別子 |
フラグ |
断片位置 |
生存時間 |
プロトコル |
チェックサム |
送信元アドレス |
宛先アドレス |
拡張情報 |
データ
|
- IPv6(Internet Protocol version 6)
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
バージョン |
優先度 |
フローラベル |
ペイロード長 |
後継ヘッダーID |
ホップリミット |
送信元アドレス-1 |
送信元アドレス-2 |
送信元アドレス-3 |
送信元アドレス-4 |
宛先アドレス-1 |
宛先アドレス-2 |
宛先アドレス-3 |
宛先アドレス-4 |
拡張情報 |
データ
|
IPv4の最大の問題は、アドレス空間が32ビットなので、アドレスの不足が発生することです。
もっと、「IPv6」について調べてみよう。
戻る
一覧へ
次へ
|