平成30年 秋期 システムアーキテクト 午前II 問4

システムやソフトウェアの品質に関する主張の正当性を裏付ける文書である“アシュアランスケース”を導入する目的として、適切なものはどれか。

 ア  システムやソフトウェアの振舞いをガイドワードを用いて分析して、システムやソフトウェアが意図する振舞いから逸脱するケースを明らかにする。
 イ  システムを階層構造の構成要素に分解し、下位レベルの要素から上位レベルの要素へとボトムアップで解析して、システムに対する最終的な影響を明らかにする。
 ウ  障害を発生させる要因を演えき法(トップダウン)に解析して、原因又は原因の組合せを正確に示す。
 エ  証拠を示して論理的に説明することによって、システムやソフトウェアが目標の品質を達成できることを示す。


答え エ


解説

 ア  システムやソフトウェアの振舞いをガイドワードを用いて分析して、システムやソフトウェアが意図する振舞いから逸脱するケースを明らかにするのは、HAZOP(Hazard and Operability Study)です。
 イ  システムを階層構造の構成要素に分解し、下位レベルの要素から上位レベルの要素へとボトムアップで解析して、システムに対する最終的な影響を明らかにするのは、FMEA(Failure Mode and Effect Analysis)です。
 ウ  障害を発生させる要因を演えき法(トップダウン)に解析して、原因又は原因の組合せを正確に示すのは、FTA(Fault Tree Analysis)です。
 エ  証拠を示して論理的に説明することによって、システムやソフトウェアが目標の品質を達成できることを示すのは、アシュアランスケースです。


キーワード
・アシュアランスケース

キーワードの解説
  • アシュアランスケース(assurance cases)
    テスト結果や検証結果をエビデンスとしてそれらを根拠にシステムの安全性を議論し、システム認証者や利用者などに保証する 、あるいは確信させる(assure)ための資料(文書)です。

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