プログラムの流れ図で示される部分に関するテストデータを、判定条件網羅(decision coverage)によって設定した。
このテストデータを複数条件網羅(multiple condition coverage)による設定に変更するとき、加えるべきテストデータのうち、適切なものはどれか。
ここで、( )で囲んだ部分は、一組のテストデータを表すものとする。

- 判定条件網羅(分岐網羅)によるテストデータ
(A = 4, B = 1)、(A = 5, B = 0)
ア |
(A = 3, B = 0)、(A = 7, B = 2) |
イ |
(A = 3, B = 2)、(A = 8, B = 0) |
ウ |
(A = 4, B = 0)、(A = 8, B = 0) |
エ |
(A = 7, B = 0)、(A = 8, B = 2) |
答え エ
【解説】
問題の条件は「A > 6 or B = 0」であるから、この条件を表にすると下のようになる。
|
A > 6 |
A > 6 |
A ≤ 6 |
B = 0 |
B = 0 |
@真 |
A真 |
B ≠ 0 |
B真 |
C偽 |
この条件について判定条件網羅(分岐網羅)を行う場合は、真の場合のどれか一つと偽の場合の試験を行えばよく、問題の場合はテストデータが(A = 4, B = 1)、(A = 5, B = 0)なので、(A = 4, B = 1)がC偽、(A = 5, B = 0)A真でテストを実施する。
これを、複数条件網羅にした場合、@−Cのすべてのケースのテストデータを用意する必要があるので、追加されるテストは@の(A > 6, B = 0)と、Bの(A > 6, B ≠ 0)になる。
この条件に合致したテストデータは (A = 7, B = 0)、(A = 8, B = 2)(エ)である。
【キーワード】
・判定条件網羅(分岐網羅)
・複数条件網羅
【キーワードの解説】
- 判定条件網羅(分岐網羅)
プログラムの分岐箇所で、分岐方向のすべてのテストを行なう方法。
- 複数条件網羅
プログラムの分岐命令で、分岐条件のすべての組合せについてテストを行なう方法。
もっと、「判定条件網羅」について調べてみよう。
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