平成30年 春期 応用情報技術者 午前 問53

ISO 21500:2012(プロジェクトマネジメントの手引き(英和対訳版))によれば、プロジェクト資源マネジメントにおけるプロセス“プロジェクトチームの育成”の目的はどれか。

 ア  継続的にプロジェクトチームのメンバーのパフォーマンス及び相互関係を改善する。
 イ  プロジェクトチームの全てのメンバーの役割、責任及び権限を決め、決定事項に対して全てのメンバーからコミットメントを得る。
 ウ  プロジェクトチームのパフォーマンスを評価分析し、分析結果をフィードバックして問題を解決し、変更を調整する。
 エ  プロジェクトの完遂に必要な能力をもったプロジェクトチームのマンバを収集し、人的資源を得る。


答え ア


解説
プロジェクトチームの育成は、プロジェクトのパフォーマンスを高めるために、コンピテンシを強化し、チーム内の交流を促進し、チーム環境を改善させるプロセスで、活動には以下のようなものがあります。

  • プロジェクトチームを特定し、形成し、維持し、動機付けし、リードし、奮起させる
  • チームワークを促進する環境を作る
  • オープンで効果的なコミュニケーションを推進する
  • コンフリクトのマネジメント(論争や対立や矛盾のコントロール)
  • 協力的な問題解決と意思決定


キーワード
・ISO 21500

キーワードの解説
  • ISO 21500
    「プロジェクト管理の標準化」の国際規格で、立上げ、計画、実行、コントロール、終結の5つのプロセスと、統合、ステークホルダ、スコープ、資源、時間、コスト、リスク、品質、調達、コミュニケーションの10個のサブジェクトグループからなる、39のプロセスを定義し、それぞれについて標準化を行っています。

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