2019年 秋期 応用情報技術者 午前 問74

ビッグデータ分析の手法の一つであるデシジョンツリーを活用してマーケティング施策の判断に必要な事象を整理し、発生確率の制度を向上させた上で二つのマーケティング施策a、bの選択を行う。
マーケティング施策を実行した場合の利益増加額(売上増加額 - 費用)の期待値が最大となる施策と、そのときの利益増加額の期待値の組合せはどれか。

施策 利益増加額の期待値
a 70
a 160
b 82
b 162


答え ウ


解説
施策a、bのそれぞれの利益増加額を求める。

  • 施策a
    • 売上増加額
      0.6×120億円+0.4(0.3×200億円+0.7×100億円)=108億円
    • 費用
      30億円+0.4×60億円=54億円
    • 利益増加額
      108億円-54億円=54億円
  • 施策b
    • 売上増加額
      0.7×140億円+0.3(0.4×150億円+0.6×100億円)=134億円
    • 費用
      40億円+0.3×40億円=52億円
    • 利益増加額
      134億円-52億円=82億円
したがって、利益増加額が最大となる施策と、そのときの利益増加額の期待値の組合せは
施策 利益増加額の期待値
b 82
になる。
※施策a、b共に2回目の意思決定の分岐点では利益増加額の期待値を考慮して、追加費用の発生する施策を選択する。


キーワード
・デシジョンツリー

キーワードの解説
  • デシジョンツリー
    とりうる選択肢や起こりうるシナリオすべてを木形の図で洗い出し、それぞれの選択肢の期待値を比較検討した上で、実際にとるべき選択肢を決定する手法です。

もっと、「デシジョンツリー」について調べてみよう。

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