2019年 秋期 ITサービスマネージャ 午前II 問5

システムの改善に向けて提出された案1〜4について、評価項目を設定して採点した結果を、採点結果表に示す。
効果及びリスクについては5段階評価とし、それぞれの評価項目の重要度に応じて、重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で次に式で総合評価点を算出したとき、総合評価点が最も高い改善案はどれか。

[総合評価の算出式]
    総合評価点 = 効果の評価点 - リスクの評価点

採点結果表
改善案
評価項目
案1 案2 案3 案4
効果 作業コスト削減 5 4 2 4
システム運用品質向上 2 4 2 5
セキュリティ強化 3 4 5 2
リスク 技術リスク 4 1 5 1
スケジュールリスク 2 4 1 5

重み付け表
評価項目 重み
効果 作業コスト削減 3
システム運用品質向上 2
セキュリティ強化 4
リスク 技術リスク 3
スケジュールリスク 8

 ア  案1  イ  案2  ウ  案3  エ  案4


答え ウ


解説
各案の総合評価点を求める。
各評価項目の評価点は“採点結果×重み”である。

  • 案1
    5×3 + 2×2 + 3×4 - 4×3 - 2×8 = 3
  • 案2
    4×3 + 4×2 + 4×4 - 1×3 - 4×8 = 1
  • 案3
    2×3 + 2×2 + 5×4 - 5×3 - 1×8 = 7
  • 案4
    4×3 + 5×2 + 2×4 - 1×3 - 5×8 = -13
したがって、最も総合評価点の高いのは7の案3(ウ)である。


キーワード
・スコアリングモデル

キーワードの解説
  • スコアリングモデル(scoring model)
    評価する項目に重み付けを行い、各項目を点による評価をして、重みと評価点の積和を求めることで、定量的な評価を行う手法です。
    企業が新しい取引先を評価するときなどはスコアリングモデルを利用することが多いです。

もっと、「スコアリングモデル」について調べてみよう。

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