平成31年 春期 データベーススペシャリスト 午前II 問21

キャッシュメモリの動作に関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  キャッシュミスが発生するとキャッシュ全体は一括消去され、主記憶から最新のデータが転送される。
 イ  キャッシュメモリには、メモリアクセスの実効速度を上げる効果がない。
 ウ  キャッシュメモリにヒットすると、主記憶から最新のデータが転送される。
 エ  主記憶のアクセス時間とプロセッサの命令実行時間との差が大きいマシンでは、キャッシュメモリによって実効アクセス時間の短縮が期待できる。


答え エ


解説

 ア  キャッシュミスが発生するとキャッシュの一部が消去され、そこに主記憶から最新のデータが転送されます。(×)
 イ  キャッシュメモリには、メモリアクセスの実効速度を上げる効果があります。(×)
 ウ  キャッシュメモリにヒットすると、キャッシュメモリからデータが転送されます。(×)
 エ  主記憶のアクセス時間とプロセッサの命令実行時間との差が大きいマシンでは、キャッシュメモリによって実効アクセス時間の短縮が期待できます。(○)


キーワード
・キャッシュメモリ

キーワードの解説
  • キャッシュメモリ
    CPUから見て主記憶(DRAMなど)のアクセス速度は非常に遅く(10倍〜数100倍遅い)、命令を普通に処理すると処理時間の多くが主記憶へのアクセス時間という状態になってしまう。
    そこで、主記憶とCPUの間にアクセス速度の速いSRAMなどを使用したメモリを入れて、CPUからみて主記憶へのアクセスを見た目早くするのがキャッシュメモリである。
    CPUがメモリにアクセスするとき、そのメモリ内容がキャッシュメモリにあることを“ヒット”といい、キャッシュになく主記憶までアクセスすることを“ミスヒット”という。

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