システムの保守に関する記述のうち、MTBFを長くできるものはどれか。
ア |
遠隔保守を実施する。 |
イ |
故障発生箇所の臨時保守を実施する。 |
ウ |
保守センタを1か所集中配置から分散配置に変える。 |
エ |
予防保守を実施する。 |
答え エ
【解説】
MTBF(Mean Time Between Failures)は平均故障間隔なので、故障が治って復旧してから次の故障が起きるまでの時間になります。
ア |
遠隔保守でデータのバックアップを行うと故障したときの復旧時間(MTTR)は短くできますが、MTBFが短くなるとは限りません。
(ハードウェアの故障が発生するようなソフトウェアのバグがあったときに、遠隔保守でプログラムのバージョンアップを行うような場合は、MTBFが長くなりますが、データのバックアップではMTBFへの影響はないことがほとんどです。) |
イ |
臨時保守は、故障が発生してからの保守のことですので、MTBFには関係ありません。臨時保守にかかる時間がMTTRといえます。 |
ウ |
保守センタを分散することは、故障が発生したとき故障発生の現場への到着時間が短くなるので、MTTRには関係しますがMTBFには関係しません。 |
エ |
予防保守は、故障しそうな箇所(部品)を交換して故障を発生しないようにするので、MTBFが長くなります。 |
【キーワード】
・遠隔保守
・臨時保守
・予防保守
【キーワードの解説】
- 遠隔保守
ネットワークを用いてシステムの保守を行うこと。
遠隔保守で行える内容としては、プログラムの更新やデータのバックアップです。
- 臨時保守
故障が発生したときに行う保守作業のこと。
臨時保守の逆は定期保守で自動車の6ヶ月点検、12ヶ月点検がこれにあたる。
- 予防保守
故障が発生する前に、故障が発生しそうな部品を交換すること。
個々の部品のMTBFと稼働時間などから交換箇所を決定する。
自動車のオイル交換やタイヤ交換などが予防保守にあたります。また、故障発生時に被害が大きい事が予想できるものについては、国が予防保守を義務化している場合があります。(自動車の車検制度など。)
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