平成19年 春期 基本情報技術者 午前 問71

企業経営において、ステークホルダを重視する目的はどれか。

 ア  企業存続の危機につながりかねない、経営者や従業員による不祥事の発生を抑制する。
 イ  競合他社に対する差別化の源泉となる経営資源を保有し、競争力を強化する。
 ウ  経営者の権力行使をけん制し、健全な経営を行うことができる仕組みを作る。
 エ  顧客、株主、従業員などの利害関係者の満足度を向上させ、企業の継続した発展を図る。


答え エ


解説
ステークホルダを重視するのは、利害関係者に運命共同体になってもらうためです。
例えば、

  • 従業員を大切にしない会社は、離職率が高くなり、安定して事業を行うことが難しくなります。
  • 株主を大切にしない会社は、株を安定的に保有している人がいないため、買収などの危険が高くなります。
  • 顧客や取引先を大切にしない会社は、顧客(取引先)が離れていってしまいます。
会社の経営者はこういったステークホルダの満足度をバランスよく上げていく手腕が求められます。


キーワード
・ステークホルダ

キーワードの解説
  • ステークホルダ(stakeholder)
    ステークホルダとは、企業や行政などに対して、利害関係がある個人や法人のこと。(利害関係者)
    企業であれば、得意先(顧客、消費者)、取引先、株主、企業の従業員などがステークホルダになります。

もっと、「ステークホルダ」について調べてみよう。

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