平成20年 秋期 基本情報技術者 午前 問57

次のようなくり返し構造を持ったデータを、第3正規形に正規化したものはどれか。
ここで、下線部は主キーを表す。
また、単位と単価は商品コードごとに決まるものとする。

 ア  
 イ  
 ウ  
 エ  


答え イ


解説
問題のデータ構造は繰返しがあるので第1正規形にもなっていないので、まず、繰返し部分の“商品コード”、“単位”、“数量”、“単価”を別グループにして、第1正規形にします。このとき、主キーには“伝票番号”を使います。
 

次に、商品の“単位”と“単価”は“商品コード”で従属的に決まるデータなので別グループにして、第2正規形にします。このとき、主キーには“商品コード”を使います。
 

最後に、“顧客名”と“住所”は“顧客コード”から推移的に決まるデータなので別グループにして、第3正規形にします。このとき、主キーには“顧客コード”を使います。
 
(イ)になりました。


キーワード
・正規形

キーワードの解説
  • 正規形
    データの冗長性を少なくし、関連性の強いデータ項目(属性)をまとめて、一事実一箇所(1 fact in 1 place)にすることです。
    データの正規化にはレベルにより、第1〜第5正規形やボイス・コッド正規形があります。(情報処理技術者試験では第1〜第3正規形とボイス・コッド正規形が出題されます。)
    • 第1正規形
      データの繰り返し部分を別表にする。
    • 第2正規形
      1つのデータがきまると従属的にきまるデータを別グループ化する。
    • 第3正規形
      推移的に値がきまるデータを別グループ化する。
    • ボイス・コッド正規形
      すべての属性がキーに完全従属するようにしたもの。

もっと、「正規形」について調べてみよう。

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