平成18年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問55

伝送速度64kビット/秒の回線を使ってデータを連続送信したとき、平均して100秒に1回の1ビット誤りが発生した。
この回線のビット誤り率は幾らか。

 ア  1.95×10-8  イ  1.56×10-7
 ウ  1.95×10-5  エ  1.56×10-4


答え イ


解説
誤り率の計算は、誤りが発生する間にどの程度のデータ送信をしたかで求められるので、計算式としては、
 誤り率=1÷(伝送速度×発生間隔)
になる。すなわち、
 誤り率=1÷(64kビット/秒×100秒)=1÷6,400,000ビット
     =0.00000015625≒1.56×10-7
(イ)である。


キーワード
・1ビット誤り

キーワードの解説
  • 1ビット誤り
    通信において、送信するデータの単位内で1ビットのデータが受信側に正しく伝送されないことです。
    シリアル(RS-232Cなど)の調歩同期では、送信するデータの単位が1バイト(7ビットか8ビット)になりますし、イーサネットやUSBなどのブロック同期では送信するデータの単位が数十〜数千バイトになります。
    1ビット誤りは発生頻度が高いため、誤り検出・誤り訂正を実施することが多いが、2ビット以上の誤りについては発生確率が非常に小さいため、検出は行うが、訂正を行うことは少ない。(訂正することはほとんどない。検出も行わない場合がある。パリティビットを使った誤り検出法では、2ビット誤りは検出できない。)

もっと、「誤り率」について調べてみよう。

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