パケット交換とフレームリレー方式を比較した記述のうち、適切なものはどれか。
ア |
ともに蓄積交換によるデータ伝送方式であるが、網内のトラフィックが急増した場合、フレームリレー方式の方がフレーム破棄が生じにくい。 |
イ |
パケット交換方式では、相手先を固定することも接続時に選択できるが、フレームリレー方式では、相手先固定に限定される。 |
ウ |
パケット交換方式では、送信側から受信側へパケットの伝送順序が保証されるが、フレームリレー方式では、高速化を実現するためにデータの順序は保証されない。 |
エ |
フレームリレー方式は、パケット交換方式に比べて誤り制御処理を簡略化することで、網内遅延を少なくし高速化を図っている。 |
答え エ
【解説】
ア |
トラフィック急増時のパケット(フレーム)破棄については、差がありません。 |
イ |
パケット交換、フレームリレーともに通信相手は固定にすることも接続時に選択することもできます。 |
ウ |
パケット交換、フレームリレーともに伝送順序は保証されません。 |
エ |
フレームリレーでは誤り制御を簡略化しています。 |
【キーワード】
・パケット交換
・フレームリレー
【キーワードの解説】
- パケット交換(packet data exchange)
送信するデータを複数のデータに分割して送信する通信プロトコルです。
データを送信する端末は、送信するデータをパケットと呼ばれる少量のデータに分割し、分割したデータそれぞれに送信先のアドレスなどの制御情報を付加して送信します。
受信側の端末は、受信したデータの制御情報を参照して、データの組立てを行ないます。
パケットの大きさには可変と固定のものがあります。
- フレームリレー(frame relay)
フレームリレーは、パケット交換方式の誤り制御(誤り訂正手順)を簡略化した通信方式で、高速化を実現しています。
もっと、「パケット交換」について調べてみよう。
戻る
一覧へ
次へ
|