世界貿易機関(WTO)の“貿易の技術的障害に関する協定”(TBT協定)が加盟国に義務付けているものはどれか。
ア |
加盟国の国内規格を国際規格化する手続を定めること |
イ |
国際規格への適合性評価制度を加盟国自身が確立すること |
ウ |
国内強制規格を策定する場合には国際規格を基礎として使用すること |
エ |
ほかの加盟国が実施した適合性評価の受け入れを拒否する場合の手続を定めること |
答え ウ
【解説】
ア |
TBT協定では、各国の国内規格を、国際規格に合わせることを義務付けはしていません。 |
イ |
TBT協定では、適合性評価制度を国際規格を基にすることを定めています。 |
ウ |
TBT協定では、国内強制規格を定めるときは、国際規格を基にすることを定めています。 |
エ |
TBT協定では、他国が定めた適合性評価制度の受け入れ拒否の手続は定めていません。 |
【キーワード】
・世界貿易機構
・貿易の技術的障害に関する協定
【キーワードの解説】
- 世界貿易機構(World Trade Organization、WTO)
自由貿易を促進させるための国際機関です。
1995年にGATTを発展的解消し、成立しました。
(1)自由、(2)無差別、(3)多角的通商体制が、基本的原則です。
現在の加盟国は151ヶ国です。
- 貿易の技術的障害に関する協定(Technical Barriers to Trade、TBT協定)
工業製品などについて、各国の規格や適合性評価手続が貿易の障壁にならないように、国際規格を基に国内規格の策定を行うこと、国内規格策定の透明性の確保を規定しています。
これにより、規格や規制が国によって異なることが、貿易の妨げになることを、なくそうとしています。
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