平成19年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問28

UNIXにおいて複数のコマンドでデータを連続的に処理するときに、コマンド間でデータを受け渡す仕組みはどれか。

 ア  スレッド  イ  ソケット  ウ  デーモン  エ  パイプ


答え エ


解説

 ア  スレッド(thread)は、ソフトウェアの実行単位で、同じプログラムで動作ウするスレッドでは、メモリなどのリソースを共有します。(プロセスの場合メモリを個別に確保します。)
 イ  ソケット(socket)は、UNIX上で開発するプログラムでTCP/IP通信を抽象化して、行うためのAPIのことです。
 ウ  デーモン(daemon)は、UNIXにおいてバックグラウンドで動作するプログラム(プロセス)のことで、ユーザーが制御するプロセスではなく、ネットワークの制御や、ハードウェアの制御を行う。(例:メールデーモン、プリンターデーモンなど)
 エ  パイプ(pipe)は、UNIXにおいて、コマンドを組み合わせて動作させるときの方法で、“ | ”を用いて表記する。
“a | b”は、コマンドaを実行し、その出力結果をコマンドbの入力にするという意味である。


キーワード
・プロセス間通信

キーワードの解説
  • プロセス間通信(InterProcess Communication、IPC)
    複数のプロセス間でデータをやり取りするための仕組みのことです。
    プロセスは、それぞれ互いに影響を与えないように、独立して動作しているため、プロセス間でのデータのやり取りをするときには、OSがこれを取り持つ必要があり、これがプロセス間通信です。

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