平成19年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問34

通信回線を使用したデータ伝送システムにM/M/1の待ち行列モデルを適用すると、平均回線待ち時間、平均伝送時間、回線利用率の関係は次の式で表すことができる。
 
回線利用率が0%から徐々に上がっていく場合、平均回線待ち時間が平均伝送時間より最初に長くなるのは、回線利用率が何%を超えたときか。

 ア  40  イ  50  ウ  60  エ  70


答え イ


解説
問題の式から、平均回線待ち時間が平均伝送時間より大きくなるのは、回線利用率÷(1 - 回線利用率)が1より大きくなるときである。
なわち、回線利用率÷(1 - 回線利用率) > 1に、なるときの回線利用率を求めればよい。
この式を解くと、回線利用率 > 0.5になるので、答えは50%(イ)である。


キーワード
・待ち行列理論

キーワードの解説
  • 待ち行列理論
    一般社会やコンピュータで、処理を要求するものが、処理の順番待ちを始めて、処理を受け、去っていくまでの時間を考えることで、処理の時間を見直したり、処理の窓口の数を検討するのに使用する。
    待ち行列理論は、現実世界の待ち行列と異なり、待っている人の順番が入れ替わったり、待っている人が途中で抜けることはない。

もっと、「待ち行列」について調べてみよう。

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