平成19年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問35

東京〜福岡を結ぶネットワークがある。
このネットワークの信頼性を向上させるために、東京〜大阪〜福岡を結ぶ()回回線を追加した。
迂回回線追加後の新しいネットワークが図に示す構成であるとき、東京〜福岡の稼働率は幾らか。
ここで、回線の稼働率は、東京〜福岡、東京〜大阪、大阪〜福岡のすべてが0.9とする。

 ア  0.729  イ  0.810  ウ  0.981  エ  0.999


答え ウ


解説
図から東京〜福岡間の回線は、東京〜福岡の回線と、東京〜大阪〜福岡の回線の並列接続である。
東京〜大阪〜福岡の回線は、東京〜大阪の回線と、大阪〜福岡の回線の直列接続なので、東京〜大阪〜福岡の回線も稼働率は、東京〜大阪と、大阪〜福岡の回線の確率は共に0.9なので、0, 9×0.9=0.81になる。
したがって求める稼働率は、東京〜福岡間の回線の稼働率が0.9なので、
 1-(1-0.9)×(1-0.81)
になり、これを解くと
 0.981
(ウ)になる。


キーワード
・稼働率

キーワードの解説
  • 稼働率
    システムが継続して動作できる確率のことです。確率なので値としては0〜1の範囲になります。
    稼働率0.5とは、動作している時間と、停止している時間が半々のことになります。
    システムを設計するときには、いかにコストをかけずに稼働率を上げるかが課題になります。

もっと、「稼働率」について調べてみよう。

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