平成19年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問52

IPネットワークのプロトコルのうち、OSI基本参照モデルのトランスポート層に位置するものはどれか。

 ア  HTTP  イ  ICMP  ウ  SMTP  エ  UDP


答え エ


解説

 ア  HTTPは第7層のアプリケーション層に相当します。
(この種の問題で、第5層〜第7層が問われることはほとんどないです。)
 イ  ICMPは第3層のネットワーク層に相当します。
 ウ  SMTPは第6層のプレゼンテーション層、第7層のアプリケーション層に相当します。(第5層〜第7層は一つのプロトコルが複数の層の処理を行うことがあります。)
 エ  UDPは第4層のトランスポート層に相当します。UDPは送信したデータが相手に到達したかの確認を行わないプロトコルで、通信の途中でデータが抜けることがあり、データが多少抜けても問題ない音声や動画の通信で使用される。(例、IP電話)
また、DHCPやDNSはUDPを使ったプロトコルです。


キーワード
・OSI基本参照モデル

キーワードの解説
  • OSI基本参照モデル
    ISOが制定した、データ通信のためのネットワークの設計方針により7階層に分割されている。
    • 第7層:アプリケーション層
      具体的な通信サービス
    • 第6層:プレゼンテーション層
      データの表現方法
    • 第5層:セッション層(セション層)
      通信の開始から終了までの手順
    • 第4層:トランスポート層
      ネットワークの端から端までの通信管理(エラー訂正、再送制御等)
    • 第3層:ネットワーク層
      通信経路の選択
    • 第2層:データリンク層
      直接、隣接する装置間のデータの転送
    • 第1層:物理層
      回線の物理的な仕様

もっと、「OSI基本参照モデル」について調べてみよう。

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