トランザクションのACID特性に関する説明として、適切なものはどれか。
ア |
トランザクションでは、実行すべき処理がすべて行われるか、何も処理が行われないかという状態のほかに、処理の一部だけ行われるという状態も発生する。 |
イ |
トランザクションの実行完了後でも障害の発生によって実行結果が失われることがある。 |
ウ |
トランザクションの実行の結果が矛盾した状態になることはない。 |
エ |
トランザクションは相互に関連しており、同時に実行されるほかのトランザクションの影響を受ける。 |
答え ウ
【解説】
ア |
この説明はACID特性の原子性と一致しません。
ACID特性の原子性では、処理の一部だけ行われるという状態はありません。 |
イ |
この説明はACID特性の耐久性と一致しません。
ACID特性の耐久性では、処理が完了したトランザクションの結果は失われることはありません。 |
ウ |
この説明はACID特性の一貫性と一致します。 |
エ |
この説明はACID特性の独立性と一致しません。
ACID特性の独立性では、トランザクションに影響されません。 |
【キーワード】
・ACID特性
【キーワードの解説】
- ACID特性(Atomicity, Consistency, Isolation, Durability)
関連する複数の処理をまとめて行うトランザクションにおいて不可欠とされる特性のことで、原子性、一貫性、独立性、耐久性があります。
- 原子性(Atomicity)
トランザクションに含まれる個々の手順が「すべて実行される」か「一つも実行されない」のどちらかの状態になる。
- 一貫性(Consistency)
トランザクションの前後でデータの整合性が保たれ、矛盾の無い状態が継続される。
- 独立性(Isolation)
トランザクション実行中の処理過程が外部から隠蔽され、他の処理などに影響を与えない。
- 耐久性(Durability)
トランザクションが完了したら、その結果は記録され、システム障害などが生じても失われることがない。
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