平成20年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問51

IPv4にはなく、IPv6で追加・変更されたものはどれか。

 ア  アドレス空間として128ビットを割り当てた。
 イ  サブネットマスクの導入によって、アドレス空間の有効利用を図った。
 ウ  ネットワークアドレスとサブネットマスクの対によってIPアドレスを表現した。
 エ  プライベートアドレスの導入によって、IPアドレスの有効利用を図った。


答え ア


解説

 ア  IPv4とIPv6の大きな差は、IPv4で32ビットだったアドレス空間が、IPv6では128ビットに拡張されたことです。
 イ  サブネットマスクはIPv4から導入されています。
 ウ  ネットワークアドレスとサブネットマスクの対によるIPアドレスの表現はIPv4から行われています。
 エ  プライベートアドレスがIPv4でアドレスが不足することを補うための方法です。


キーワード
・IP

キーワードの解説
  • IP(Internet Protocol)
    ISOが定めたネットワークの設計方針であるOSI基本参照モデルの第3層のネットワーク層に対応するプロトコル(通信規約)で、インターネットにおいて中心的な役割を持っている。
    現在、主に利用されているIPはIPv4であるが、IPv4の問題の解決のためIPv6が作られ、利用が始まっている。
    IPv4、IPv6のそれぞれのパケットのヘッダーは以下のようになっています。
    • IPv4(Internet Protocol version 4)
      0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
      バージョン ヘッダー長 サービス種別 全長
      識別子 フラグ 断片位置
      生存時間 プロトコル チェックサム
      送信元アドレス
      宛先アドレス
      拡張情報

      データ


    • IPv6(Internet Protocol version 6)
      0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
      バージョン 優先度 フローラベル
      ペイロード長 後継ヘッダーID ホップリミット
      送信元アドレス-1
      送信元アドレス-2
      送信元アドレス-3
      送信元アドレス-4
      宛先アドレス-1
      宛先アドレス-2
      宛先アドレス-3
      宛先アドレス-4
      拡張情報

      データ

      IPv4の最大の問題は、アドレス空間が32ビットなので、アドレスの不足が発生することです。

もっと、「IP」について調べてみよう。

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