高速無線通信で使われている多重化方式であり、データ信号を複数のサブキャリアに分割し、各サブキャリアが互いに干渉しないように配置する方式はどれか。
答え ウ
【解説】
ア |
CCK(Complementary Code Keying)は、直接拡散方式(DS方式)の変調方式で、無線LANのIEEE 802.11bなどで採用されています。(×) |
イ |
CDM(Code Division Multiplex)は、複数のチャネルの信号を互いに直交する符号を用いた多重化式で、移動体通信(携帯電話)などで採用されています。(×) |
ウ |
OFDMは、データ信号を複数のサブキャリアに分割し、各サブキャリアが互いに干渉しないように配置する多重化方式で、ADSLや無線LANのIEEE 802.11aなどで採用されています。(〇) |
エ |
TDM(Time Division Multiplexing)は、複数の異なるデジタル信号を時間で分割する多重化方式です。(×) |
【キーワード】
・OFDM
【キーワードの解説】
- OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交波周波数分割多重)
有線、無線の両方で用いられるデジタル変調方式で、ADSL、電力線搬送通信(PLC)、地上波デジタル放送、IEEE 802.11aなど無線LANで採用されている。
高速なデータ信号を低速で狭帯域なデータ信号に変換し周波数軸上で並列に伝送するFDM(周波数分割多重)に、周波数軸上でのオーバラップを許容し、複数の搬送波を重なりあいながらも密に並べることが可能となり、周波数帯域をより効率よく利用できるようになっています。
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