情報システムの設計の例のうち、フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
ア |
UPSを設置することによって、停電時に手順通りにシステムを停止できるようにする。 |
イ |
制御プログラムの障害時に、システム暴走を避け、安全に停止できるようにする。 |
ウ |
ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。 |
エ |
利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって、システムの誤動作を防止できるようにする。 |
答え ウ
【解説】
ア |
UPSを設置することによって、停電時に手順通りにシステムを停止できるようにするのは、フォールトトレラント(fault tolerant)です。(×) |
イ |
制御プログラムの障害時に、システム暴走を避け、安全に停止できるようにするのは、フェールセーフ(fail safe)です。(×) |
ウ |
ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにするのは、フェールソフトです。(〇) |
エ |
利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって、システムの誤動作を防止できるようにするのは、フールプルーフ(fool proof)です。(×) |
【キーワード】
・フェールソフト
【キーワードの解説】
- フェールソフト(fail soft)
信頼性設計の考え方の一つで、システムの一部に障害が発生した場合に、障害した箇所を切り離し、正常な箇所だけで運転を続ける技術。(縮退運転)
フェールソフトには性能が落ちる場合と、機能の一部が行えなくなる場合があります。
ハードディスクのミラーリングしているRAIDシステム(RAID 1)や、旅客機がエンジンの一つが故障しても飛び続けるようになっているのがフェールソフトの例です。
もっと、「フェールソフト」について調べてみよう。
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